いよいよ2014年の農業が本格的に始まりました。
今日は記念すべき種蒔き一回目。いつものようにレタスの種を蒔きました。
2月21日に水に浸しておいたレタスの種から芽が出てきています。

今日は、この芽出しが完了した結球レタス、サラダ菜、サニーレタスの3種類を育苗用セルトレーに蒔きました。

蒔き方はこの様に、トレイに土を入れ、水をかけてから中心に浅い穴を開け、そこに発芽したレタスの種を置くだけです。

芽といっても発芽しているのは根になる部分です。この部分はとても脆いのでピンセットで傷つけないよう慎重に1つずつ土の上に置いて行きます。
写真では分かり辛いけど、こんな感じです。

種蒔きが終わったらビニールを被せます。これは水分の蒸発を防ぎ、根を土に活着し易くするためです。

ただこのビニールだけだと太陽熱で温度が上がりすぎてしまうので、毛布をかけて断熱します。

トレイの下にも発泡スチロールの板を敷いて、こちらは夜の寒さを防ぐための断熱です。
このトレイは育苗用のビニールハウスの中に置いて、昼間はこの状態にしておきます。
だだし、外の天気や気温を見ながら、ハウス横のビニールを開け閉めして、内部温度を生育適温に保ちます。
特に春先は天気がコロコロ変わることが多く、育苗中の農家は日中は外出もままなりません。
そして夜はまだまだ寒いので、横のビニールをしっかり閉めて、ビニールトンネルをかけて、更に上に毛布をかけて保温します。

いよいよ育苗シーズンが始まりました。この様な作業はだいたい5月の初旬ころまで続きますが、苗の生育はその後の野菜達の生長に大きく関わるため気が抜けない部分です。
野菜によってこの管理方法も変わってくるので、また別の野菜を蒔いたら書いてみたいと思います。
このトレイの中の僅かな土で肥料を一切使わずに苗を元気に育てるために、いろいろと手間隙をかけて野菜たちの面倒を見ています。5月の収穫をお楽しみに!